

僕は昔からキャップが好きなんです。お洒落だと思うから、散歩やゴルフに行くときなど、自然にいつもかぶっていますね。
でも、長い間、気に入ったキャップがなかった。だから、自分で作ってしまいました。たくさん作って、僕の誕生日に僕の店に来てくれたお客さんにもプレゼントしています。
作ったのは、野球帽でもなく、目的があってかぶるキャップでもなく、単に“お洒落”のためにかぶるキャップです。デザイン画を自分で描き、素材も僕が選びました。「なぜレザーなの?」「なぜウールなの?」と聞かれても、理屈はないんですよね。雰囲気だけで選びました。
いざ作り始めたら、完成するのに半年くらいはかかりましたね。できあがったサンプルの形や色が微妙に気に入らなくて、手直しを繰り返してしまいました。
お洒落のためのキャップですから、まずはシルエット。形がいいキャップを目指したので、つばを長くしました。あと、形状記憶と言うのでしょうか、自分で好みに合わせてつばのカーブを作れるようにしました。僕は、しっかりカーブしているつばが好きなんです。エッジを作るくらい、二つ折りにしてつばを湾曲させてからかぶります。
それから、センターにラインを入れて、すっきり仕上げました。野球帽じゃないから、帽子のフロントにロゴを入れたりはしません。
見た目を重視したから、サイズを調節するアジャスターだって、外から見えないように始末しました。この始末は面倒だったみたいで、結構工場を悩ませたみたいです。





僕はね、かちっというスタイルより、品のあるカジュアルが好き。品を大切にするから、クリーニングから戻ってきたシャツだって、必ず自分でもう1回アイロンがけをします。どうしてもシャツに折りじわが残ってしまうのが、気に入らないの。もちろん、靴磨きも自分でしています。CMやドラマ以外にスタイリストをつけませんし、自分の着るものは自分で選んで手入れもするわけです。そんな僕が日常に身につけるのは、シャツとニットにこのキャップ。ウォッシャブルになっているキャップなので、お手入れしながら、長くかぶってください。