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■プロフィール
「題名のない音楽会」司会者。京都市生まれ。故レナード・バーンスタイン、小澤征爾に師事。89年「ブザンソン国際指揮者コンクール」優勝。現在パリ管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団・イタリア国立放送交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団など欧州の主要オーケストラに毎年多数客演を重ねている。国内では兵庫県立芸術文化センターの芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務める。91年「第2回出光音楽賞」を受賞。

イタリアは作曲家大国で、プッチーニやヴェルディのように、有名な大作曲家を数多く生みました。しかし、彼らほど知名度はないかもしれませんが、僕はこのレスピーギという人ほど、とてつもない才能を持ち、オーケストラという"音色のパレット"を最大限に生かして音楽という絵を描いて、オーケストラならではの醍醐味を表現できる作曲家は他にいないと思っています。
レスピーギにはローマをテーマにした3曲の交響詩がありますが(下記の解説参照)、今回「題名のない音楽会」ではその第2作「ローマの松」を取り上げます。
「ローマの松」では各部に色々な「松」が登場しますが、ローマの街に象徴的に存在した「松」という自然を通して、時代を遡って古代ローマのかつての幻影に迫ろうという意図をもっていました。
第1部「ボルジア荘の松」では、ボルジア荘という16世紀に作られた庭園の中の松林で子供たちが遊んでいます。第2部「カタコンブ付近の松」では、まだキリスト教が公認されていなかった時代に教徒たちが礼拝を行っていた地下のお墓(カタコンブ)という宗教的な場所の象徴として松が登場します。第3部「ジャニコロの松」では、ジャニコロという丘陵で、満月と美しい星空の中にシルエットで浮かびあがる松が出てきます。このようにローマにある様々な松とその周囲で起きた時代ごとの出来事を、聴いている者に想像させることが、「ローマの松」の面白さなのです。
今回演奏する「アッピア街道の松」は、かつてローマ軍が行進した、松林に挟まれた街道がテーマ。子供たちが街道で遊んでいる光景からレスピーギは想像力を膨らませてゆき、2000年以上前のローマ軍の行進を描きます。この曲は静かなマーチから始まりますが、ローマ軍の足並みが大きくなるにつれ、オーケストラの音もどんどん大きくなり、最大に鳴り響くところまでたどり着きます。金管楽器やパイプオルガンも壮大です。100人200人に留まらないローマ軍の隊列が勢力を広げていくすごさを、オーケストラの音に置き換えた大曲と言えます。
イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)は心からローマを愛し、ローマをテーマに3曲の交響詩「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭り」3部作を書き上げました。「ローマの松」は1926年作曲で、古代ローマへ眼を向け、ローマの往時に幻影をも追った作品です。ここでは4箇所の松がテーマとなっていますが、今回は終曲に当たる「アッピア街道の松」を取り上げます。アッピア街道は古代ローマ軍の進軍道路でしたが、打楽器やピアノでその足音を示すように正確にリズムを刻んでいます。曲が進むにつれてローマ軍の行進がだんだん近づいてくる様子が分かります。
この曲は3月21日(日)9:00~「題名のない音楽会」で演奏します。
※BS朝日では3月27日(土)18:30~、3月28日(日)23:00~放送されます。

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3月7日放送より
「題名」を考える音楽会

3月14日放送より
女性アーティストで贈る!40年目のビートルズ特集

| 佐渡 裕 | |
| ベルリン・ドイツ交響楽団 | |
| ドヴォルザーク: | 交響曲第9番 |
| 《新世界より》 | |
ベルリンを熱狂させたコンサートがライヴCD化!
昨年10月にベルリンで行われ、観客を熱狂させた「佐渡裕&ベルリン・ドイツ交響楽団」の定期演奏会。その名演と会場の興奮がライヴCD化されました。
収録曲は、オズヴァルド・ゴリホフ《ラスト・ラウンド》、ショパン「ピアノ協奏曲第2番」(P:セルジョ・ティエンポ)、ドヴォルザーク「交響曲第9番」。
演奏を会場で聴いた音楽評論家の城所孝吉さんは、「オーケストラが佐渡の棒と一体になり、全てを放出しているにもかかわらず、全体の感触はスタイリッシュなのである」と絶賛。聴衆からも「ブラボー!」と鳴り止まぬ拍手が送られた名演奏を、臨場感たっぷりにお楽しみ下さい。
2009年4月29日発売
AVCL-25442
定価 \3,000 (税抜価格 \2,857) SACD-Hybrid エイベックス・クラシックス